【体験談】骨髄バンクドナー最終同意面談って何?サインするとキャンセルできない!?

以前骨髄バンクのドナーになった時の事を体験談として書いています。

※ここまでの体験談は骨髄バンクドナー体験談 一覧ページ

骨髄バンクのドナーに決定後、まず実際に家族にドナーになることを説明して、了承を得ました。

その後、職場へ改めてドナーになること、そのために休みを取る事を報告し、OKをもらいました。

そして、いよいよ最終同意面談となりました。

スポンサーリンク

最終同意面談って何をするの?

最終同意面談はドナーになるかどうかの意思と家族の同意を確認するものです。

日本では、本人はもちろん家族の同意が得られないとドナーになる事は出来ません。

理由としては、

・ドナーの体にトラブルがあった場合のトラブル防止

・提供前に家族の反対による提供中止を防ぐ

なのでは、とコーディネーターの説明から想像できました。

 

面談は、医師・コーディネーター・ドナー・ドナーの家族、そして弁護士が伴い行われます。

弁護士が同席するのは、

・医師やコーディネーターが、ドナーになるよう誘導したり強要したりしていないか

・必要事項をもれなく説明しているか

・リスク等も含めて理解・納得した上で同意書にサインをしているか

を第三者の立場で見極めるためのようです。

サイン後はキャンセルできない?

最終同意面接で重要なのは、

この面談で同意書というものにサインをしたら、ドナーになる事をキャンセルする事はできない

ということです。

最終同意面談後、ドナーから同意を得た患者さんは、移植に向けて準備を始めます。

移植より数日から1週間まえほど前位から移植前処置が始まります。

大量の抗がん剤や放射線などを使用してのとても体に負担の大きい処置です。

また、この処置により身体は免疫力がほとんどなく、感染しやすいとても弱い状態になります。

前処置後に移植ができないという事は、患者さんにとって命の危機に値するのです。

以上の理由から、最終同意面談でサインをした後にはキャンセルが出来ないと決まっているようです。

但し、ドナーの体調の問題、患者側の問題で採取の延期やコーディネートの終了になることはあるようです。

 

正直、最終同意はドナーにとっては大きなハードルだなと思います。

サインをしてしまうとキャンセルできないので、採取の時まで気持ちが変わらないか、体調は大丈夫か、なども心配になりました。

責任を強く感じました。

コーディネーターによると、リスク等を説明された家族の方が、最終同意面談の段階になって反対するという事も多いようです。

実際に重篤な後遺症が残った記録はほとんどないのですが、詳しく説明を受けると心配になり反対してしまうのでしょうか。

私も実際に子供がドナーになる、と言ったら反対してしまうかもしれないな~と思います。

自分のことではないからこそ、GOサインが出せない気持ちは理解できる気がします。

私の場合~最終同意書にサイン~

主人と二人、午後から仕事をお休みして最終同意面談へ。

事前にリスク等を主人に話して、同意を得ていて、土壇場で反対しないでね!と話していました。

主人は「納得できないことがあれば、反対する可能性はゼロではないから」と。私の気持ちを尊重してくれていましたが、やはり心配な気持ちはあったようです。

最終同意面談では、前回の検査の時に私に説明してもらった内容に加え、ドクターから医学的観点の骨髄移植についての細かい説明がありました。

とても分かりやすく興味深い内容でしたが、詳しい内容になるので予備知識がない方だと難しいと感じてしまうかもしれません。

私は医療関係の仕事をしているため貴重なお話を聞けて良かった!と思った覚えがあります。

また、リスクについても一例一例詳しく説明がある上、術後の痛みや後遺症についても説明されます。そのため、ここで怖くなって躊躇してしまうのも分からないでもないな~と思ってしまいました。

重大な事例は骨髄バンクではゼロに近いようですが、やはりゼロでない以上、不安があっても仕方がないとも思いました。

私は事前にネットや頂いた資料を詳しく調べていたので、最終面談で決心が揺らぐということはありませんでした。

こんな私でも、ドナーになるための心構えはこの最終面談で本格的にできた感じがします。

主人は心配はしていましたが、私がそこまで揺らがないのであればと同意してくれました。

でも。。。。。。。。。

表向きは意志は変わらないように見せていましたが、心の中は採取後に腰に痛みが残るケースは少なくないと聞いて、ちょっとだけ気持ちが後ろ向きになりました。

仕事や家事に支障が出るのではと思ったからです。

後日、術後の痛みなどのリスクについて詳しく書こうと思いますが、もし強い痛みが長期間続いたら仕事はどうなるのか、子供たちの世話はだれがするのか不安がよぎりました。

でもはじめから分かってた事じゃないか!と思い返し、また、前向きにドナーになる事を決心しました。少し恥ずかしくもありますが、これが本当の話でした。。

そして。。。。

同意の確認後、二人(私と主人)共に同意書にサインをしました。

いよいよ採取に向けての準備開始です!

キャンセルできない状況が出来上がり、もうやるだけです。

一人静かに決意をゆるぎないものにしました。

つづく—-

ここまで、これからの体験談は骨髄バンクドナー体験談 一覧ページよりどうぞ

最後まで読んでいただきありがとうございました!
よろしければカエルをポチっとお願いします♪
にほんブログ村 その他生活ブログ 生活の知恵へ
にほんブログ村

コメント