【体験談】骨髄バンクドナー検査って何をするの?自己血貯血って何?なぜ必要?

私が骨髄バンクのドナーになったときの事を体験談として書いています。

※これまでの体験談は骨髄バンクドナー体験談 一覧からどうぞ

最終同意面談でドナーになると決め、主人とともにサインをした私。

最終同意面談の日、ドナー検査(詳しい検査をして、手術に耐えられる体であるのかを調べる)の日程も決まりました。

私が骨髄採取を希望した大学病院での検査。

検査の結果に問題がなければ、同時に自己血貯血の一回目をこの日に行う予定にしました。

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ドナー検査(術前検査)って何をするの?

最終同意面談で決めた日。

車でドナー検査のために大学病院へ向かいました。

いつものようにコーディネーターと受付で待ち合わせをしていました。

コーディネーターはスムーズに検査できるよう、早く受付をしておいてくれたので早く検査が始まりました。細かな配慮が嬉しかったです。

検査の内容は?

・胸部レントゲン撮影

・採血

・止血時間

・検尿

・心電図

・呼吸機能検査(肺活量)

・診察(麻酔科・血液内科)

採血」は献血で慣れてるので問題なし。ですが、血管が細いので少し探されました。。

「止血時間」は、「耳たぶにチクッと針を刺してどの位で血が止まるか」を見る検査でしたが、チクッとしたのみであとは待つのみ。

この日の検査で一番大変だったのは「肺活量の検査」でした。

私が下手だからか、肺活量が少ないからなのか、2・3回やり直し!!

「吸えるだけ吸って~、全部吐ききって~」

「吸えるだけ吸って~、今度は一気に強く吐いて!」

などと指示されるものの、何が正解か分からないまま四苦八苦。

やり直しをさせられたので「何か問題が?」と不安になりましたが、結果は「問題なし」とのこと。何だったのだろうか。。。

麻酔科の診察」では、どの位口が開くか・グラグラした歯がないかなどを聞かれました。

実際にスケールで口の開き具合を測られました。なかなか無い体験です。
その後、麻酔の手順の説明がありました。

麻酔の手順」は、

①あおむけに横になって点滴を入れ、全身麻酔をかける

②人工呼吸の為の管を口から喉に通す(挿管)

③エイッと体をひっくり返して手術台にうつぶせにする

④首は横を向いたままうつぶせの状態で、骨髄採取を開始

との説明。

③のエイッとひっくり返すって下り、先生楽しそうに説明してくれました(笑)

私は緊張しない雰囲気でいいな~と思いましたが、恐怖心がある人なら「何?ふざけないで!」って言われそう。。私の雰囲気に合わせてもらったのでしょうか~。

その他の検査も以上なし、問題なしで終了しました。

血液内科の診察」では、聴診器を使ったり、横になったりして簡易な診察をしました。

以上で検査終了です。

術前検査(ドナー検査)の結果

沢山の検査・診察の結果、

「手術可能」(骨髄提供可能)

と先生から告げられました。

このドナー検査(術前検査)で問題がなければ、確実に骨髄提供が可能になります。

私も「いよいよだ!」と気持ちを強く固めました。正直、嬉しいけど少し怖いような複雑な心境でしたが。。

ドナーに決定!!ということで、予定通り自己血貯血をすることになりました。

実際に貯血をする前に「同意書を作成」しました。

 

術前検査(ドナー検査)は朝一から始まりましたが、患者さんが少なかったようで昼前に終了しました。

普段はもっと時間を要するようなので、本当にラッキーでした。

自己血貯血って何?なぜ必要?

自己血貯血では、自分の血液を採取し冷凍保存します。

そして、冷凍保存していた自分の血液を、手術後本人の体に戻します。骨髄採取により不足した血液を補うためです。

骨髄採取では、患者さんが必要とする量により採取量は異なります。

小さな子供では骨髄採取量も少なく自己血貯血をしなくて済む場合もあります。

逆に、体の大きな患者の場合は骨髄採取量が多くなるため、自己血貯血が必要になり、採取量が増えるに従い、自己血っ貯血量も多く必要になります。

患者さんにより自己血貯血が必要であるか否か、自己血貯血がどの位になるのかが変化すると思っていた方が良いようです。

私が提供する相手は体格が良く、合わせて700mlの自己血貯血が必要でした。

私が立派な体格を保っていたからこそ(笑)、体格の良い患者さんに足りるだけの骨髄採取が可能なんですよ~と医師に褒められました(褒められてる??)

700mlの血を採取するには、一度では困難ということで二度に分けての貯血となりました。

自己血貯血~1回目~

ドナー検査の日の午後、1回目の自己血貯血に向かいました。同じ病院の一室でした。

体調の確認、血圧・体温を測り、問題なしとのことで貯血開始。

献血ルームのようなリクライニングの椅子に座り、テレビを見ながらの貯血。医師が来て、針を刺してもらいました。

この日に400ml、次回200mlの予定でした。

終了後、体が早く回復するように20分位かけて輸液を点滴してもらいました。

最後に、貧血になると困るからと(次の貯血・骨髄提供があるため)鉄剤を処方されました。かなり比重がある私に必要なの?

でも万全を尽くそうとしてくれる先生に感謝!

副作用の「胃のムカムカや便秘・便が黒くなる」などがないか、様子を見ながら飲むよう説明がありました。

今まで出産時以外貧血に縁がない私ですが、貧血にならないように配慮していただきありがたかったです。

自己血貯血~2回目~

1回目から約2週間後に2回目の自己血貯血へ。

初めに採血をして、「自己血貯血をしてよい状態にあるか」を検査しました。

採血結果はOKで、1回目と同様に貯血開始。

200mlと少ない量だったので短時間で終了。その後、点滴も量が少なく30分ちょっとで終了しました。

幸い体調不良もありませんでした。

一回目の貯血後に処方してもらった鉄剤ですが、私は飲むとムカムカしました。その事を医師に相談すると、数値も低すぎず、今回は採血量が少ないので無理してまで飲む必要はない、と言われました。

せっかくの処方でしたが、副作用もあるから困りものです。元気なのに具合が悪くなる薬を飲むなんて嫌ですもんね。

骨髄採取までの予定終了!

 これで、骨髄採取のための入院までの一連の予定は消化しました!

 いよいよ次は骨髄採取のための入院になります。

骨髄採取では、風邪などの感染症や体調不良で中止になってしまいます。

ですので、入院までは体調管理がとても重要です。

私の住む地域では、風邪やインフルエンザ・嘔吐下痢症などが流行っていたので、手洗い・うがいを頻繁に行ったり、常にマスクを着用するなど感染予防に努めました。

骨髄採取までの期間で子供がインフルエンザ・溶連菌など感染症にかかり、本当にヒヤヒヤしました。

でも、丈夫な体のおかげか、隔離など感染予防に協力してくれた家族のおかげか、感染せずに健康に過ごすことが出来ました。

つづく。。

ここまで、ここからの体験談は骨髄バンクドナー体験談 一覧からどうぞ

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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