ちまたで、「高齢者はアパートを借りる事ができない」と噂に聞いていました。
そんなこと言うけど、一部のアパートでしょ?みたいな気持ちでいたのですが、現実はどうなのでしょうか?
そこで、今回は
「高齢者は本当にアパートを借りる事ができないのか」
を実体験をもとに書いてみようと思います。
【体験談】高齢者はアパートを借りれない!?
最近、父が県外に嫁いだ私の近くに移り住む事になり、私が代理でアパートを探し始めました。
そこで色んな不動産をネット情報を元に渡り歩いたのですが、行く所でいつも
「お父様の年齢はおいくつですか?」
「どなたかとお住まいですか?」
としきりに聞かれたんです。
そこで、親切そうな担当さんにあたった際に聞いてみると、
「オーナーさんによりますが、高齢者で特に独居の方に貸すのを嫌がる方は結構いらっしゃいます。それゆえ年齢と独居か否かの確認をしています。高齢者に紹介する際には高齢者の受け入れが良いオーナーさんの物件を優先的にご紹介させていただいています。」
とのこと。中には高齢者というだけで賃貸NGのオーナーさんもいるとのこと。
また、オーナーさんがOKしても、賃貸保証の会社の審査をパス出来ないと借りる事はできません。高齢者はこの審査を通すのが難しい場合も多いとの事。
高齢者はアパートを借りにくいというのは噂だけではなかったんです。
アパートを貸したがらない理由としては、
・高齢者は「死」に近い。孤独死した物件は借り手がつかなくなる。
・高齢者は事故を起こしやすい(火災・ケガ等)
・収入が現役時代より少ない
・家賃滞納をしても追い出しにくい
など。オーナーさんの心配も分かる気がしますが。。。。
これら全てを解決する事は難しそうですね。
どうやったら高齢者がアパートを借りられる?
高齢者がアパートを借りるのは大変、というのは分かりましたが、ではどうすれば貸してくれるのでしょうか?
私が父のアパートを探す中で、不動産で聞いた情報をご紹介していきますね。
長期空いている物件、何室も部屋が空いている物件
人気のある物件だと高齢者でなくても借りては見つかるので借りるのは難しいようです。
でも、長期空室・何室も空室がある物件だと、オーナーさんも妥協して貸してくれる可能性がUPするとのこと。
私の場合は、不動産で「ここだとオーナーさんがOKしてくれると思います」と紹介してくれました。
しかし、Okとされる物件は「古い」物件が多いようです。新しい物件を探すのであれば、根気が必要かもしれません。
本人名義以外の名義で借りる
これは実際私がすすめられた方法で、娘である私の名義でアパートを契約し、保証人を夫にする事でオーナーさんが納得してくれるとのこと。
高齢者が契約者だと、もし本人が払えない時に「家賃の回収が難しい」事例があるからだそう。親子だから子供が肩代わりするかといったら、今の時代はそううまくいかないらしい。
「親が未払いだからといって子供が払う必要はない。払うつもりはない。」と言い切る子供も多いようで、かといって裁判して払ってもらうほどの金額でない事も多いようです。
また、最近は「賃貸保証保険」に加入することを条件としている賃貸が多く、加入のための審査があるため、高齢者や収入が少ないなどの条件によって審査をパス出来ない可能性もあります。
この場合でも、子供等現役世代の名前で借りる事で問題解決できるそうです。入居したい日までに余裕があれば、一度本人で審査をして、ダメなら家族名義で審査(実際に借りるのもその人の名義になる)するのもいいかもしれません。
同居者・定期的な連絡者
家賃支払いなどの金銭的な問題だけでなく、
「孤独死」
の心配もあるようですね。また、ケガ・病気の際の対応もオーナーさんは心配されているようです。
私の場合は、「定期的に連絡を取られているか」「近くに親類がいるか」を聞かれました。私が週1回程度通う予定だと話したところ、「それならば。。。」と話が進んだ気がしました。
完全に独居で身寄りもいないと、アパートを借りるハードルがあがりそうです。
また、短期間なら借りやすいけど、永住だと通りにくいかもという事も言われていました。
もし「1年・2年」など期間が決まっているのであれば、あらかじめ話してみるのも方法の一つかもしれません。
でも、逆に「短期間でアパートを出るのなら貸したくない」という声もありそうなので、そこは不動産で相談してみるといいですね♪
地元の不動産に相談する
あくまで私の印象ですが、大手の有名な会社よりも地元の不動産の方が「オーナーさん情報」にも詳しく、借りられそうな物件を探すのも得意なように感じました。また、長年の付き合いで「こうすれば借りられそう」という情報も豊富なので、門前払いにはなりにくいように感じました。
私の場合は、ネット情報で見つけた物件だったのですが、問い合わせるとリフォームを手掛けた小さな不動産が管理をしていて、
「空室が多いので大丈夫だと思う。交渉してみますね。」
「娘さん名義であれば、オーナーさんも納得する可能性が高いし、審査も間違いなく通りますよ。」
など、沢山のアドバイスをしていただけました。
大手だと「高齢者は厳しいですね」と一言で終わる所も多かったので、大手でダメだった時には「小さな不動産」を訪ねてみるのも良いかもしれません。
高齢者 賃貸がだめなら購入?!
「部屋が借りられない?それなら買っちゃえば?」
これは、知人からの意見です。
一見、何を言ってるの?と思いそうですが、これも考えようです。
高齢の親がもし足腰が弱くなったら、必要に応じて手すりをつけたり、段差を解消するなどの住宅改修(リフォーム)が必要になります。これは賃貸なら不可能な場合も多そうですよね。
実際、私の叔父が長年貸していた一軒家に住む方が高齢になり、「奥様のために手すりの取り付けを複数行いたい」とお願いに来られたらしいです。叔父は「困った時はお互い様」とOKしたようですが、5か所ほど手すりが取り付けられ、正直「若い人には邪魔」な場所で後で少し後悔していました。オーナーさん側も悩ましいようです。
後々は別の所でと思っていれば別ですが、ずっと住むのであれば、予算が許せば「マンション購入」するのも方法かもしれません。
ただ、購入するには「まとまったお金」が必要になりますので、簡単には難しいですよね。
「親の家を購入するためのローン」も一定条件を満たせば可能なようですので、検討してみるのもいいかもしれません。
最後に
皆誰もが年を取っていくのですが、
高齢者になるとそれだけで
「アパートを借りにくい」
というのは悲しいですね。
今回、私が経験した中で
「どうすれば高齢者でもアパートを借りれるのか」
について書いてみましたが、
あくまで私個人の私見です。
個人では難しい場合には、
専門家の力を借りる事をオススメします。

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