医療費控除は住宅ローン控除で源泉徴収0円でも確定申告すべき?!メリットは?

1月半ばを過ぎると、我が家は毎年「医療費控除」の確定申告のための準備を始めます。持病持ちが多いので医療費が毎年かさむのです。
確定申告をすれば、大金ではないけども還付があるので楽しみに取り組んでいました。

そんな我が家は、数年前に念願の家を建て「住宅ローン控除」が受けられるようになりました。すると、住宅ローン控除で「源泉徴収が0円」になり、医療費控除をどうしていいのか分からなくなった事がありました。

そこで今回は、

・医療費控除 住宅ローン控除で源泉徴収0円でも確定申告すべき?!

・どうして源泉徴収0円でも確定申告した方がいいの?

・住宅ローン控除で源泉徴収0円ってどういう状況?医療費控除の確定申告でどんなメリットが?

について書いていこうと思います。

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医療費控除 住宅ローン控除で源泉徴収0円でも確定申告すべき?!

住宅ローン減税で源泉徴収0円(所得税0円)になったけど、「医療費控除はしといた方がいい」と言われたり書かれているため、確定申告した方がいいのかな?なんて迷われている方が多いようです。

実際、どうしたらいいのでしょうか?

結論から言うと、

医療費控除のための確定申告をしたほうがいい

です。

所得税は0円なので還付はありませんが、次年の住民税から減税することが出来るからです。(詳しくは次の項にて)

医療費控除の確定申告をするか悩んだ時には、確定申告をしてしまう、というのも一つの手です。なぜなら、損をすることはないからです。

但し、副収入により給与以外の20万円以下の収入がある方は、申告不要である20万円以下の副収入を収入として申告する必要があるので、結果損をする可能性があります。

また、住民税が課税されていない方だと減税もできず、メリットがないので確定申告しない方がいいですね。

どうして源泉徴収0円でも確定申告した方がいいの?

住宅ローン控除を受けている方で、医療費控除についてよく聞く悩みは

・確定申告に行ったら、源泉徴収0円だから確定申告の必要がないと言われた(税務署員に)

・住民税の方で得をするから確定申告しろと言われたけど何で得をするのか分からない

こんな感じです。

かくいう私も同じように以前悩んだのですが、すっきり解決するには「医療費控除で還付や控除されるしくみ」を知る必要がありました。

ですので簡単ですが説明していこうと思います。

医療費控除は所得税からではなく所得金額から控除される

ふるさと納税や住宅ローン控除など色々ありますが、対象となる金額をどこから差し引くのかが異なってきます。

例えば、ふるさと納税だと、1万円寄付すると2千円を引いた8千円が対象金額となり、所得税から8千円が還付されます。

では、医療費控除はというと、

かかった医療費 20万 - 10万円 = 10万円(医療費控除対象金額)
※差引の10万円は所得により異なります※

で、医療費控除対象金額10万円を所得金額から差し引きます。

ここで重要なのが医療費控除は所得金額から差し引く(控除する)という事です。

単純に考えると、源泉徴収額が0円でも所得金額が0円でなければ控除はできると言えますね。

所得税・住民税の計算方法とは?

医療費控除は所得金額から差し引くのでしたね。では、所得税・住民税はどうやって計算されるのでしょうか?

・所得税の金額:所得金額に所得税の税率(所得により異なる)をかけたもの

・住民税の金額:所得金額に住民税の税率(一律10%)をかけたもの

所得税・住民税共に「所得金額」に税率をかけて算出しています。

ですので、例え源泉徴収額0円(所得税額0円)で所得税の還付はなくても、所得金額が減れば「住民税」が安くなり、結果的に次年度の住民税が安くなります。

所得税は毎月前年の金額を参考に支払っているため「還付」、住民税は前年所得で算出して翌年に支払う「後払い」の形になっています。

そのため、源泉徴収0円(所得税の還付なし)でも翌年の住民税が安くなり、結果、確定申告のメリットがあると言えます。

例外も

前に書いたように、源泉徴収0円でも誰でも必ず医療費控除で得をするというものではありません。

簡単ですが、ここに挙げておくので当てはまりそうな方は確認・税務署・役所に相談してくださいね。

・住民税を課税されていない

条件によっては課税されていない方もいます。その場合は税金が減るというメリットがないため確定申告の意味がなくなります。

・副収入が20万円以下ある

副収入は20万円以下では申告の義務はないのですが、医療費控除の確定申告をする場合、申告が必要です。医療費の金額によって損をすることがあるので要注意です。

住宅ローン控除で源泉徴収0円ってどういう状況?医療費控除の確定申告でどんなメリットが?

住宅ローン控除で源泉徴収0円って、大体、どういう状況なのでしょうか?

源泉徴収額が0円になっているというのは、住宅ローン控除可能額がまだ残っているという事です。

どういう事かというと、

住宅ローン控除可能額 25万円
所得税額       10万円

の場合、25万円控除が受けられるのに所得税額が10万円しかないため、15万円控除可能額が余っている状態です。このように、控除額よりも所得税の額が少ない場合に源泉徴収額が0円になるのです。

では、この状態で医療費控除をするとメリットはどのようにして出てくるのでしょうか?

住宅ローン控除より医療費控除が先に行われるため、所得金額から医療費控除を差し引くと所得税額が安くなります。

すると、所得税から引ききれなかった住宅ローン控除可能額が15万円より高くなります。

この所得税から控除できなかった住宅ローン控除可能額は、次の年の住民税より差引されることになります。医療費控除により、住宅ローン控除のみの場合より住民税からの減税が増えているのです。

他にも、医療費控除により所得金額が減ることにより、場合によりますが保育料も安くなることがあります。一度確認しておきたいですね。

こんな場合は役所で確定申告できる

源泉徴収額が0円で医療費控除を行う場合、所得税には影響なく住民税のみが関係するため、手続きは「役所:市役所・区役所・町役場等」で行えます。

もちろん、確定申告なので普通に税務署や確定申告会場で行えますが、時に「源泉徴収ゼロなら確定申告の必要はありません」と言われた方もいるようですので注意しましょう。

くわしくはお住いの市役所や町役場・区役所などに問い合わせてくださいね。

まとめ

住宅ローン控除で源泉徴収0円の場合の医療費控除について確定申告は必要なのか、その理由も含めて書いてみましたがいかがでしたか?

少し分かりづらい所もあったかと思いますが、税のしくみを少し理解しておくと判断がしやすくなります。

せっかくの控除制度なのでしっかり利用していけるといいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
他にも医療費控除についての記事を書いていますので、よろしければ参考にしてくださいね。

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