「生前葬」という言葉は聞くけど、自分には関係ない。やるのはお金持ちや有名人だけ。
そんな風に思っていたのですが、私の親戚のおじさんが「生前葬」をすることになり、私も家族で参列することになりました。
私も未知数たっぷりの生前葬でしたが、実際に参列して感じたこと・分かった事を記事にしてみようと思います。
私が疑問に思っていた、
・生前葬に参列!目的や意味は?
・生前葬の問題とは?
・生前葬で家族や親族が感じた事とは?
これらについて書いていこうと思います。
生前葬に参列!目的・理由・意味とは?
先日、実際に生前葬に参列しました。
実際に生前葬をしたおじは遠方に住んでおり、宿泊込の大掛かりな生前葬となりました。
おじはまだ還暦を過ぎたばかりで、まだまだ元気。
「何で今生前葬をするの?」と正直疑問でした。
人それぞれ異なるとは思いますが、生前葬の「目的や理由」ってどういったものなのでしょうか?
生前葬をする目的・理由・意味とは?
「生前葬の目的・理由・意味」として、
・生前に世話になった方々に直接感謝の気持ちを示したい
・死後に家族に葬儀などの負担をかけたくない
と周囲の人へ対するもの、
・葬儀も自分の好きなように執り行いたい
・元気なうちにみんなで集まって楽しみたい
・身内がいないため葬儀などを行うことが難しい
などです。
本当の葬儀と同様に行われる生前葬もありますが、イベント感覚で行われる生前葬もあるようですので、どちら寄りかで目的も少し異なっているのかもしれません。
私が参列した生前葬の場合
うちのおじの場合は、死後子供たちに迷惑をかけなくていいように、そして、遠方に住む親族と皆で集まりたいというのが大きな理由のようでした。
実際、葬儀だとどうしても来れない親戚も出てきますが、「予定の決まった葬儀」のため、生前葬に呼ばれたメンバーの内、一人を除いて出席することができました。
大勢の親族に囲まれたおじはとても幸せそうで、参列した私たちも皆でワイワイと集まることが出来て、結果的にとても良い時間を過ごせました。
生前葬の問題とは?
実際、生前葬に参列して「生前葬の問題点」がいくつが分かりました。
私が感じた問題点
①生前葬をどう受け止めればいいのか理解に困る
えっ?なんで?という気持ちが強く、すぐには生前葬自体を受け入れるのが難しかったです。どういう気持ちで生前葬を行うのか、事前に気持ちをしっかり伝えるのが重要だと思います。
また、家族に限っては生前葬も「家族の死」の話題で、受け入れがたい事実と感じる方もいるようです。
実際私の親族も「理解できない」と直前まで渋っていた方もいましたので、理解を得てから行ってほしいと思います。
②マナーが明確でないので服装・香典など迷う事が多い
私の場合、お寺で式もあるとのことで「喪服」なのか、「香典」はどうすればいいのかなど迷うことだらけでした。
結局、何が正解か分からず、直前に親戚に相談してなんとか足並みをそろえました。
服装は○○、香典については○○や会費制など、招待する側から指定をしてもらえたらよかったのにと思いました。
③実際に亡くなった場合、どう対応するのかが不明
私の場合、しっかりお寺で式をして戒名を受けるなど「本当の葬儀と変わらない式」だったので香典も用意していたのですが、実際は受け取られませんでした。これで死後「葬儀」をしなかった場合どうすればいいのか今から悩んでいます。
逆に、香典を渡した場合も死後に葬儀が行われた場合、香典がまた必要なのかも疑問です。
専門家が考える疑問点
①二度葬儀を行う場合もあり費用がかさむ
世間体から亡くなった際にも葬儀を行わないといけない場合もあります。
実際の葬儀を家族葬としても、通常の葬儀と比べると費用がかさむ可能性が高いです。また、生前葬をした本人の意思が無駄になってしまいます。
生前葬を行う前に、事前に家族でしっかり話し合う必要がありそうです。
ですが、一度本人主導の葬儀を見ているので、本人の意思に沿った葬儀を行えることは二度目の葬儀のメリットともいえそうです。
②遺産相続問題が起こる可能性も
生前葬を行うことで、死後の遺産の行方に注目され、実際相続についてトラブルが発生することもあるようです。
生前葬を行うのであれば、遺産についての話も挙がる可能性も頭に入れておく必要がありそうです。
生前葬で家族や親族が感じた事とは?
生前葬と聞くと、きっとそれぞれのイメージがあるのでしょうが、家族や親族の立場だとなんとも複雑な心境になるのではないでしょうか?
そこで、私や親族がどのように感じたのかを書いていこうと思います。
生前葬の主役の家族
生前葬を行う本人の家族は「死」を連想させる「生前葬」に悲しい気持ちになり、同時に「なんで?」と怒りの気持ちが沸き上がったそう。
今回、おじの生前葬だったのですが息子達は
「生きているのになんで葬式をしないといけないの?」
「元気なのに、家族がいるのに。。子供達がしっかり葬儀してくれないと思ってるの?」
などの気持ちでいっぱいになったそう。
結果的に、ぎりぎりまで息子たちは参加をしぶって、親族で説得にあたってやっと参列する流れになりました。
一番参列してほしい「家族」が来てくれない程、寂しい事はありませんよね。
親戚・親族
私や親族は家族と同じように「死」を連想して悲しい気持ちになった後、「定番がないマナー」をどうしたら良いの?と困惑しました。中には、「訳が分からない」と激怒している親戚もいました。
「本人が何を思って生前葬をするのか分からない」
と本人の気持ちを想ったり、
「そもそも生前葬って葬式と同様にふるまっていいのか」
「香典や服装はどうするの?」
などマナーで迷って当日までワーワー大騒動していました。
家族と比べると、親族は生前葬に向けてどう準備すればいいのか、どうふるまえばいいのかの心配や不安が大きいように感じました。
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「生前葬」を行う人の年齢・健康状態・関係性などで、家族や親族・親戚の気持ちや感じ方は大きく変わるのでしょうが、実は生前葬を喜ぶ人はあまりいないのでは、と思いました。
でも、実際に生前葬に行ってみると、親戚一同ワイワイと集まって語らえる場を与えてもらったと思うと素晴らしい会だったな、と思えます。
いずれにせよ、生前葬前に家族や親族にしっかり相談をしておくというのが大事なように思いました。
まとめ
賛否両論の生前葬。本人が望むまま生前葬をしてあげたいけど、家族にとっては複雑な心境もあるようです。
本当の葬儀のようにお寺でお経をあげて、といった生前葬であれば死後の動向にも大きく関わってくるので、家族や親族の理解をきちんと得る必要がありますね。
また、参列する側にすればどう対応していけばいいのか悩ましい場合が多く、お金も必要になるので迷惑に思われる場合も。
マナーも確立していないので、参列する方へ事前の配慮があると参列者にとっても良い会になるのではないか、と思いました。
よろしければ他にも生前葬についての記事を書いているので参考にして下さいね。
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最後まで読んで頂きありがとうございました!
どなたかの参考になれば幸いです♪
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