大地震で停電に 育児中でもやっておくべきことは?【体験談から気づいた事】

突然の大地震でブラックアウト!育児中でもやっておくべき事ておくべきことは?【体験から気づいた事】

2018年、9月6日の午前3時頃。

北海道胆振(いぶり)東部大地震が起きました。

 

その時、我が家は北海道内で震度6弱の揺れを観測した地域に住んでいました。

 

私自身、普段から「防災」については意識して生活していたつもりでした。

 

しかしやっぱり、実際に災害にあってみると「あれもこれも困った!」ということばかり。

 

当時5才と2才の子どもがいて、夫は地震後でも日中仕事に行かなければならないし、親戚は周りにいないし、ワアー心細い!という状況でした。

そんななかで、役立ったこと。

やっておけばよかったこと。

 

同じように子育て中のみなさんの「もしも」の時の参考になればと思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。

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怖かった大震災の夜…本当にユサユサ家が揺れた!

我が家はザ・昭和の建物!という、年代物の鉄筋コンクリ―トアパート(社宅)です。

引っ越した時から「こりゃ~地震おきたらコワイかも…」と自分なりに室内の震災対策はしていました。

いつもの我が家の寝室

我が家の震災対策

・寝室には、できるかぎり何も置かない。危険の少ないもの、パジャマ入れやぬいぐるみをいれる布バスケットのみ置いていました。

・他の部屋も背の高い家具は置かないで、家具には転倒防止の工夫をする(ウチは食器棚の足に畳んだ新聞紙をかませたくらいですが、すごい効果がありました)。

・非常食や飲み水も常にストック。

・子どものオムツやお菓子はいつも少し余分に買っておく。

そして、震災当日。

実は、その日は上の子の幼稚園お泊り会が予定されていました。

「明日はお泊り会だから、今日は早く寝ないと」

と、ねかしつけて私もぐっすり…。

 

突然、大きな揺れとJアラートのビーッ!ビーッ!という、ものすごい警告音が!

厚真町 崩れた斜面・倒れた木を車道から

朝3時という家族がぐっすり寝ていた時間に、ユッサユッサと家が揺れました。

「わあ!揺れてる、すごい揺れてる!」と大声で叫んでしまいました。

天井が落ちるかと不安になり、急いで布団を子どもたちと自分にかぶせました。

 

夫も一緒の部屋で寝ていたので、やっぱり布団を子どもたちにかぶせようと体を半分起こしながらも、

「大きいな!」

と真剣な顔。

でも、2人ともそのくらいしかできませんでした。

 

揺れが収まってから、ガスなど確認したくて布団から出ると、一緒に寝ていた2人の子どもたちが目を覚ましてしまいました。

 

それを、「大丈夫だから寝ていなさい」「まだ早いから」と強引に布団に戻して…。

幸いそのまま子どもたちは二度寝してくれたので、夫がスマホアプリのラジオで音量をしぼって情報を確認していると、ベランダの窓がさあっと明るくなりました。

近所の別のアパートの人たちが、つぎつぎ表に出てきて、車のエンジンをかけ、ライトをつけたためだったのです。

 

アレ、ひょっとして近所は停電したのかな!?

我が家も、あわててTVや照明をつけると、そのときはちゃんとつきました。

 

ガスなど元栓を確認。

水も出ました。

 

しかし外は、なんとなくざわついて、歩いている人影も見えます。

 

とりあえず道内・外の親や親戚に無事を報告し、

「電気がきてるんだから、大丈夫。このまま余震がこなければいいけれど」

と、のんきなことを言っていたら、

急にブツっと明かりが消えて、真っ暗に。

 

ブラックアウト(停電)です。

 

ベランダから見える電灯はすっかり消えてしまい、信号も光っていませんでした。

外に出た人たちの、自動車のライトがチラチラと光るのみ。

 

真冬なら氷点下になる、北海道の夜。

9月であったことは幸いでした。

 

幼稚園のお泊り会が昨夜でなくてよかった!!

と心から思いました。

もし、園児たちがホールで寝ている時にあの揺れが来ていたら…。

 

冷蔵庫が使えなくなりましたので、クーラーバッグに保冷剤を入れて、食料品をいくつか入れました。

入りきれない物は残念ながらゴミに。もったいないと思い、肉などは朝イチで全部焼いてしまいました。

ガスがまだきていたこと、水がすぐ出た事で我が家は少し落ち着きを取り戻し夫は仕事へでかけました。

 

しかし、近所の他の集合住宅の人たちは、給水ポンプから水を電気でくみ上げるシステムだったため水が自宅までこなくなり、公園に水を汲みにいく人も沢山いました。

我が家は不要でしたが、水の備蓄も必要だと強く思いました。

スマホの充電は普段からチェック!常に充電を忘れずに

そしてここが最大の失敗だったのですが、私のスマホは地震が起きた時なんと充電17%。

友人知人に「無事だよ」とメッセージを送りまくっていたら、当然どんどん充電が減っていきました。

 

でも、ちゃんと電池式のモバイルバッテリーを持っていたので助かった…!

と、思ったら、今度は電池が足りない!!

この先、何日電気が使えないかわからないのに…。

なんで電池を忘れてるのー!防災の基本でしょ!と自分に突っ込んでしまいました。

 

電池を買うため、子連れで車を出して徐行運転でソロソロと進み(信号がついていないため危ないので、皆ノロノロ運転してました)家電量販店へ。

コンビニはガラスが割れたり品切れ続出だったりで、朝になった今もう電池はないと知人から情報あったので、オープン前に電器屋さんに並ぼう!と思ったのです。

が、開店前でも既にできている長蛇の列!

なんと並ぶこと4時間。

ちょろちょろする子どもを連れての行列は1時間が限界で、途中仕事中の夫に抜け出してきてもらい、交代しながら並びました。

おかげでなんとか電池は買えましたが、カセットコンロや携帯ラジオは早い段階で売り切れていたようです。

 

あれ以来、夜眠る前はとくにですが、スマホの充電は半分以下にならないように注意しています。

また、人と連絡を取り合うとか、情報チェックだけでなくモバイルライト・ラジオアプリなど災害時とても役に立ちます

車のガソリンも、ギリギリになるまで入れないのではなく、半分以下になったら給油を頭に入れておくことにしていますよ。

備えあれば…の言葉通り。とくに電池・照明グッズはしっかり準備!

停電時に必要なのが電池。

いつも余分には買っていたのですが、子どものおもちゃに使うため、単三・単四はすぐなくなっちゃうことを忘れていました…。

しょうがないので、最初は子どものLEDで光るタイプのおもちゃ(ヒーローの変身アイテムなど)や、TVのリモコンから電池をぬいて使ったりしつつしのぎました。

電池は本当に多めにストックしておくことをおススメします!

多ければ、困っている人に分けてあげることもできますね。

それから、アウトドアグッズとして買っていた「折りたたみ式のソーラーランタン」が大活躍でした。

ソーラーランタンと100均のハンディライト

ソーラー充電なのでもちろん電池が必要ありません。電池のいらないランタンは本当におススメです。

もちろん、電池式のランタンでも私のように電池を切らさなければそれもイイと思います。

他の人と情報交換をしたり、スマホで調べたりして地震のニュースにふれるたびに、その被害におののきながらも、ランタンや懐中電灯の明かりが心をなぐさめてくれました。

我が家は夕食の時など、家じゅうのランタン、懐中電灯、ハンディライト、子どもの光るおもちゃなどすべて集めて、できるだけ明るくして食べました。

 

「明るい」というだけで、突然の災害に沈みがちな心が少し元気になりました。

まだ幼い子供たちはキャンプ気分でのんきに喜んでいましたよ。

まとめ

「その時」は突然やってきます。

もしあなたが、自分や家族の防災グッズをふだんからきちんと用意していたとしても、時々は見直して減っている物はないか、足りない物はないかをきちんと確認してみてくださいね。

 

オムツやミルク缶をまとめ買いしているパパ・ママ、震災後店で何人も見ました。

流通も復活しないと、日用品が店の在庫がなくなると手に入らなくなります。

子ども関係の必要品はとくにチェックしておいてください。

スマホ充電や車のガソリン残量、いつもちょっとだけ気にしておくともしものとき役立ちますよ。

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